パワポのスライドをクリック時にランダムでページ遷移させる方法
パワポのスライドをクリック時にランダムでページ遷移、ページジャンプさせる方法の紹介です。
通常のハイパーリンクの設定でページを遷移させることはできませんので、少しだけ特殊なやり方で解説させていただきます。
ハイパーリンクの中にランダム設定はありません
たくさんのボタンからランダムでページ遷移させる
まずは、たくさんのボタンからランダムでページ遷移させる方法を紹介します。
しかし、単にボタンを配置したものをそのままクリックしたのでは、ランダムになりません。
たくさん配置したボタンをアニメーションで回転させて、疑似的にランダムになるように調整します。
1.ボタン画像の作成
すこし操作手順が多くなりますので、以下の動画をベースに解説します。
操作は複雑に感じますが、やっていることは単純なので難しく考えないでください。
(1)ボタン画像を作成します。(図形オブジェクト)
(2)平行(垂直)コピーします。(CTRL+SIFT+マウスで下に移動)
(3)グループ化します。(右クリックでメニューを開いて、グループ化を選択)
(4)平行(垂直)コピーします。(CTRL+SIFT+マウスで下に移動)
(5)元の場所に重ねます。(SIFT+マウスで左)※平行移動
(6)回転させて、十字になるように配置します。(SIFT+マウスで右)※角度固定回転
(7)平行(垂直)コピーします。(CTRL+SIFT+マウスで下に移動)
(8)元の場所に重ねます。(SIFT+マウスで左)※平行移動
(9)回転させて、米の形になるように配置します。(SIFT+マウスで右)※角度固定回転
(10)グループ化を解除します。(右クリックでメニューを開いて、グループ解除を選択)
(11)全体を選択して、サイズを調整します。(いずれかの図形の角の〇をクリックしながら、CTRL+SIFT+マウス移動)
パワーポイント上で作成したボタン画像
※参考
パワーポイントでオブジェクトの平行コピー/垂直コピーのやり方
3.リンクを設定する
それぞれのボタンに対して遷移させたいスライドのページを設定します。
任意のボタンの上で(1)右クリックしてメニューを表示させ、(2)リンクを選択します。
ハイパーリンクの挿入画面が開いたら、(3)このドキュメント内を選択、(4)任意のスライド番号を選択、(5)OKをクリックします。
上記の操作をボタンのあるだけ行ってください。
本説明では、ボタンが8つありますので、8つのボタンに対してスライドの2~5を各2つずつ割り振っています。
※リンク先の数を加減することで、遷移ページの確率も調整できます。
最後にリンク設定した図形を、すべて選択した状態で右クリックでメニューを表示させグループ化を選択します。
4.アニメーションの追加
グループ化した図形を選択した状態で、(1)アニメーションタブを選択し、(2)強調の項目のスピンを選択します。
アニメーションのオプションの設定も任意で行ってください。
回転速度が速すぎるとボタンが押しづらくなりますので注意が必要です。
5.画面の切り替え設定
(1)画面の切り替えタブを選択します。エフェクトは任意に行ってください。(2)画面の切り替え時のタイミングのクリック時のチェックを外します。
※この操作をしておかないと、ボタン以外の白バをクリックした時でも次の画面に切り替わってしまうためです。
また、任意で戻るボタンもつけておけば、ページ遷移後にもとのページに戻ることもできます。
これで完了です。
サンプルダウンロード
上記の解説用に作成したパワーポイントです。参考にしたい方は下記よりダウンロードしてください。
クリック時にランダムでページ遷移サンプル(パワーポイント)をダウンロードする
ランダム動作を使ったパワーポイントコンテンツ
ランダム動作を使ったコンテンツは以下のページにあります。中身を確認していただくと実際の作り方や動作がよくわかると思います。
また使い方の応用についてもわかってもらえるかと思います。
ガラポン抽選機(パワポゲーム)
たくさんのボタンからひとつクリックして結果をランダムで導くガラポン抽選ゲーム。
抽選結果は、リンクの数で確率を調整。
サイコロゲーム(パワポアニメ)
疑似の透明ボタンからひとつクリックして結果の1~6の数字をランダムで導くサイコロゲーム。
抽選結果は、基本的に均一の確率。
ランダム動作についての補足事項
厳密にはランダムではなく、ランダムっぽくなるように動作させています。
ストップはすぐに押すのではなく数秒置いてから押すと程よく数字が散らばると思います。
また、1回のストップでうまく止まらない場合があるは動作上の仕様です。
※おそらくパソコンのスペックも動作のスムーズさに影響あると思われる。